おやごころ かみごころ

金光教の教会で御用させて頂く日々の中で感じた神様の話

なめねこ免許

わたしは金光教の教師だから
こんな事を言ったらいけないのかも
しれないけど。。。
つくづく思うのは
わたしは真に人を助けられないということだ


助けなきゃと日々願いをもって御用に当たらせて頂くけども
これがなかなかどうも、、、
まったく役に立っていない(笑)


世の中には
自分の想像を絶するほどにたくさん
そしてとてつもなく深い難儀を
抱えている人がいるだろうに



私なんて人の事どころか
自分の身の回りのことだけで
既に溺れそうだ(笑)

 

こんな私に人を助けるなんて
高尚なことは
そもそも出来るはずないではないか


それどころか
自分ってつくづく
難儀な人だと確信していくばっかりだ

助けるどころか
助けられてばっかり
教えるどころか
教えてもらうばっかりなのだ。。。

 

あ、
そういえば
そろそろ
運転免許の更新だ

よく主人に私の運転について
「お前の免許証は なめねこ免許証じゃないのか?」と(なめねこは同世代しか通じないかも、分からん人はぐぐって笑)

まあ。。実際免許本当に取ったのか?と

疑問をもたれるほど
運転がドヘタなんだけども。。

とはいえ一応優良運転者なんだけども。。
ああ、そうか!
周りがうまいことよけてくれてたのか!!(笑)


金光教の教師という「資格」についても
いわば「なめねこ」レベル
なんとか周りの人と環境

つまりは
神様に助けられて
体裁は保ちつつ
ズルズルとここまで来させて頂いた

そんなハリボテな自分に改めてモヤモヤ。。。


何だろう
随分前にも同じようなモヤモヤを感じた
記憶が。。。

そうそう
あれは24歳の若かりし頃だった

友人に誘われて
金光教平和活動センターの
ボランティア研修に参加させて
頂きタイへ半月ぐらい行かせて頂いた
時のこと

数日の滞在だったが、
ある矯正施設(日本でいう少年院?)で
日本からの学生ボランティア団体の受け入れ
のお手伝い的なことをした

旅の疲れとか慣れないことの連続で
具合が悪くなり、私が部屋で横になっていたら
その施設に入所していた厨房係の青年(高校生くらいかな?)が心配して手料理を部屋まで持ってきてくれた。

わたしはその料理を頂きながら
涙が止まらなかった


何の料理だったか、味も忘れちゃったけど
何だろう
うまく言葉で表せないが
あの料理は人を思いやる気持ちに
溢れていた
環境が許せば
きっと彼は立派な料理人になってるはず

あの時
そんな彼の料理に感動しつつ
一方ではボランティア研修に来てるのに
助けようとしている対象に
助けられて
何やってんだ、私
と、モヤモヤしていたことを
今でもよく覚えている


今改めてモヤモヤしながら
気がついたことがある

そして自分自身に問うてみる
「あんた、一体何様や」

と(笑)

答えは
はい、ただのアラフィフの
オバチャンです


ちなみに
金光教の教師ですが
実は
なめねこ免許です
ハリボテです
実際には役に立ってません


と、今日も洗濯物を畳みながら
事実確認(笑)
そうやって
奢った心をいさめつつ

今日も
本来の正しい立ち位置を修正中です