おやごころ かみごころ

金光教の教会で御用させて頂く日々の中で感じた神様の話

御用の喜び

先月からだが、
2名の信者さんに典楽の箏を教えさせて
頂いている 

お二人もよく
こちらの願いを受けてくださったなあと思う

お二人とも箏を触れることが初めて
初心者の中の初心者である
ちなみに
わたしより年上の方である

何でもそうだが
最初から
上手に出来る人などいない

お二人とも目下苦戦中である
めちゃくちゃ余計な力が入っているので
手の構えもガチガチ
週に一度、一時間の稽古だが
きっととても疲れるに違いない

一方教えさせて頂くほうも
根気がいる

わたしは4、5歳の頃に箏を
母に教えて貰ったのだが、
具体的にどのように習ったかは
まったく覚えていない
いつの間にか
弾けるようになっていたのだ

それはわたしが忘れてしまって
いるだけなのだ
改めて母に御礼を申さねばと思うし
このお二人に育って頂くことが
母への恩返しのひとかけらになるだろうと思う

わたしはお二人に
果たして上手に教えられて
いるかは分からない

常に手探りだが
わたし自身が
楽と信心の
いい勉強をさせて頂いている

 
今はまだまだかもしれないが
お二人にもいつか
御用に使って頂ける喜びを
感じてほしいと祈るばかりだ